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【連載第2回】Cookieレス×AI時代。相反するトレンドの中で真っ先に解決すべきは「正しいCV計測」
2026.05.15

前回は、現在のデジタルマーケティングにおける「相反する2大トレンド(Cookie制限によるデータ精度低下と、AIによる高度な最適化)」についてお伝えしました。
今回は、この複雑な環境下において、マーケティング担当者が「まず最初に取り組むべきファーストステップ」をご紹介します。
■ おさらい:デジタルマーケティングの2大転換期
現在のマーケティング環境は、以下の2つの波に直面しています。
- Cookie取得の困難化: プライバシー保護の観点(AppleのITPなど)から、ユーザーの追跡が制限され、コンバージョン(CV=商品の購入やお問い合わせなどの成果)の計測やターゲティングの精度が低下しています。
- AI最適化へのシフト: Google広告の「P-MAX」や「AI MAX」などに代表されるように、手動運用から「AIによる完全自動化」への移行が急加速しています。
■ 最初の取り組みは「CVデータを正しく計測すること」
「データ」や「AI」と聞くと、難解なシステム構築が必要に思えるかもしれません。しかし、最初に解決すべき課題は思いのほかシンプルです。
それは、「失われつつあるCV(成果)データを、再び正しく計測できるようにすること」です。
これには、2つの大きな理由があります。
理由1:投資効果の最大化(人間による判断基準の確保)
運用型広告では、予算の配分や入札の調整といった判断が常に求められます。もしCVデータが正しく計測されていなければ、「この広告キャンペーンは成果が出ているのか?」という正しい現状把握ができなくなります。
本来なら予算を増やすべき「成果の高い施策」を見逃してしまい、大きな機会損失に繋がる恐れがあります。
理由2:AIのポテンシャルを最大限に引き出すため
WEB広告におけるAIは、「正しいデータ」を「大量に」与えることで初めてその真価を発揮します。中でも最も重要なのが、何が「成功」で何が「失敗」だったのかを示す「CVデータ」です。
AIにとってCVデータは学習の要(かなめ)です。精度の低いデータを与えたままでは、どれほど優秀なAIプロダクトを活用しても、期待する成果を得ることはできません。
■ 「CVデータ」を正しく取り戻す2つの手法
では、Cookieに依存せずにCVを正しく計測するにはどうすればよいのでしょうか。
今回はGoogle広告を例に、2つの強力な手法をご紹介します。
1:拡張コンバージョン(Enhanced Conversions)
ブラウザの制限により、広告をクリックしたユーザーが後日購入に至っても、Cookieが途切れてCVとして計測されないケースが急増しています。
これを補完するのが「拡張コンバージョン」です。自社が保有するファーストパーティデータ(同意を得た顧客情報)を暗号化し、Googleタグマネージャー(GTM)等を通じて安全に送信・照合することで、見えなくなっていたCVを正確に計測できるようになります。
2:オフラインコンバージョントラッキング(OCT)
WEB上の「お問い合わせ(リード)」の数だけを追うのではなく、その後に実際の「成約(売上)」に繋がった実データを、広告媒体へと送り返す手法です。
BtoBビジネスや検討期間の長い高額商材において非常に有効です。自社の顧客管理システム(CRM)などのデータをGoogle広告へ統合することで、オンラインとオフラインのデータが繋がり、AIの学習精度が格段に向上します。
■ おわりに
いかがでしたでしょうか。「精度の高いデータ計測」こそが、最新のAIマーケティングを制する最大の鍵となります。
「自社の環境で拡張コンバージョンは設定できる?」「社内の顧客データをどうやって連携すればいい?」など、さらに踏み込んだご相談やご不明点がございましたら、ADEX Digitalまでお気軽に問い合わせフォームよりご連絡ください。専門スタッフが御社に合わせた最適なソリューションをご提案いたします。